キリングループの全事業(酒類、飲料・ヘルスサイエンス、医薬)における情報システムの企画、開発、運用、保守を一貫して担うキリンビジネスシステム株式会社。プロパー社員が多く活躍する一方で、中途採用のノウハウ蓄積や面接官の評価基準のばらつき、採用工数の不足といった課題を抱えていました。そこで、採用体制の強化と再現性のあるプロセス構築を実現するために、LeINの「面接官トレーニング」「新卒採用コンサル・業務代行」「キャリア採用のダイレクト採用代行」の各サービスを導入いただきました。
以前は面接官の評価基準のばらつきや、採用ノウハウ・工数の不足といった課題を抱えていた同社。LeINの支援で面接官のスキル向上と工数削減を実現し、採用の再現性とスピードを両立した同社では、どのようにサービスを活用いただいているのか。当時の課題や導入の背景、その成果について人事総務グループの松木彩様、山本洋平様に伺いました。
サービス導入の背景
“採用において、自社が何を重視するのかを明確にすべきだと気づいた”
― 「面接官トレーニング」を導入した背景を教えてください。
山本氏:当社は、2027年度中に従業員を「500名体制」にするという目標を掲げ、2024年から新卒採用とキャリア採用の両方に力を入れてきました。キャリア採用については、従来は採用人数が限定的でしたが、2025年度以降は採用規模も拡大し、徐々に軌道に乗りつつあります。
キャリア採用において、即戦力となる経験者を採用し続けることは、今の市場環境では困難になりつつあります。今後は、経験が浅い層へとターゲットを広げ、入社後に各部門で育成・戦力化できる体制を整えていくことが重要です。そして、その新たな採用方針を実現するためには、まず社内の採用体制自体を根本から見直すことが不可欠だと考えました。
松木氏:当社の課題は大きく2つありました。1つは、面接官のレベルにばらつきがあることです。キャリア採用で入社した社員の中には、前職でもキャリア採用の面接に携わったことがある人もいます。しかし、当社はプロパーの社員が多く、転職活動を経験したことがないメンバーがほとんどです。「そもそも何をどう進めれば良いのかわからない」という声もありました。
もう1つの課題は、当社の中で統一した判断基準が作られていなかったことです。面接官によって面接の仕方や判断基準が異なっており、「このままで良いのだろうか」と感じていました。「面接官トレーニング」を経て、当社が何を重視するのかを明確にすることが重要だと気づきました。

導入後の変化
“面接官の意識と候補者の反応が変わった”
― 導入後、どのような変化がありましたか。
松木氏:「面接官トレーニング」では、面接の基本的な進め方から、口説き方のポイント、ヒアリングすべき内容、回答の判断のポイントなどを学びました。トレーニングを経て、面接官の意識も大きく変わったと感じます。
私は、トレーニングを受けて初めて面接官を担当するという社員と、一緒に面接をしたことがあります。候補者への質問の深掘りができていて、トレーニングの成果がしっかりと出ていると感じましたね。
また、面接後に「面接官の印象が良かった」という感想をいただくことが増え、結果として当社の志望順位を高く評価してくださる候補者が多くなったと感じています。

山本氏:今、新たに面接官を担当する方には、トレーニングの様子を録画した動画を見てもらうようにしています。そこでどの面接官もベースの部分はおさえられるようになったと感じます。
― 今後どのように発展させていきたいですか。
松木氏:今、判断基準のベースとなる部分はできましたが、今後はそれをより精緻にし、面接官による差をさらに無くしていきたいと考えています。現在は部長クラスの方に面接官を依頼していますが、これからはその下のクラスの方にも依頼し、面接官の人数を増やす予定です。誰が担当しても同じような評価ができるようにしていきたいと思います。
山本氏:「面接官トレーニング」を導入した後、採用管理システム(ATS)の設計にも発展していきました。ATSは単なる項目設定ではなく、面接で聞き出すべき情報は何かを考えて設定していくもの。今後、より必要な情報は何かがわかってきたら、設定項目もアップデートしていきたいと思います。
「ダイレクト採用代行」の導入とLeINへの評価
“ノウハウが必要なスカウト業務をフルで担ってもらえる安心感”
― その後「ダイレクト採用代行」の導入も始まりましたが、どのようなメリットを感じていますか。
山本氏:私自身、過去に求人サイトを使ってスカウトを送ったり、候補者対応をしたりしていました。ただ、そうした媒体はエージェント経由とは違って「自分で候補者を探して口説く」動きが必要です。
メールの返信を丁寧に行ったり、カジュアル面談でしっかり魅力を伝えたりと、地道な対応が成果に直結します。そのため、一定のノウハウがないと再現性のある採用が難しい。その部分をLeINがフルで担ってくれているのは本当に助かっています。
― 実際の運用にあたって、LeINチームの印象はいかがですか。
山本氏:非常に丁寧に対応してもらっています。スカウト活動は想像以上に時間を取られるものですが、候補者とのやり取りや日程調整などをスムーズに進めてくださるおかげで、社内の負担が大きく減りました。
また、オペレーション担当の方々は人事や営業の経験をお持ちだと伺いました。候補者の動き方や採用プロセスを十分に理解した上で、主体的に提案してくださっており、その専門性の高さが伝わってきます。そうした営業マインドを持った対応は、信頼感がありますね。チーム全体でも、リクルーターとオペレーションメンバーの連携がしっかり取れていて、一体感を持って採用活動を進めてくださっている印象です。
今後の期待
“候補者に「応募してよかった」と思ってもらえるサービスを期待”
― 今後、期待することを教えてください。

山本氏:RPOを行う会社は世の中にたくさんありますが、LeINはIT分野に強く、エンジニアの方とも真摯に向き合ってくれます。「面接官トレーニング」を通じて、私たちだけでなく、候補者の方にも良い体験を提供してくれる会社だとわかりました。今後も、当社に応募してくださる方、興味を持ってくださる方に対して、「応募してよかった」「話を聞けてよかった」と思ってもらえるサービスを期待しています。


